『絶対少年』横浜編・舞台訪問 ~(11)代官坂トンネル
ずいぶん間が空いてしまいましたが…続きました。
午前中の山手駅周辺訪問(周辺とは言い難いところを歩いた距離の方が長いのですが…)を終え、今度はJR石川町駅周辺へ。
やはり天狼星さんが訪問済みの、代官坂トンネルを中心に、山手の丘の上で希紗のマンションや逢沢家を、さらに石川町で「ときみや」の映像上モデルを探す、
…予定だったんですが、時間が押してしまったため、山手の丘の上の探索は省略になってしまいました(^^;
石川町の方は、以前紹介した「ハマチャリ」で自転車をレンタルしてざっと走破したのですが…休日の中華街周辺が、観光客でごった返しているということをすっかり失念しておりました(爆)。石川町には、野毛以上に、古くからの洋食屋が多いと言うことで、「ときみや」候補がないかと探したのですが…人混みのため、自転車の機動力をいまいち活かせず、こちらも何も見つかりません。くっ。
ただ、石川町では、高層マンションがいっぱいありましたねえ。
そう、直前のマンション探索では、数多くのマンションを見たものの、10階以上ある高層マンションが一つもなかったのです。希紗のマンションは12階あるのですが。
山手でもなければ、丘の上ですらない石川町には、多数の高層マンションがあり、またエントランスも、希紗のマンション同様の洒落た自動ドアが備わったものでしたが…それでも、これぞと思えるほど同じのはありませんでした(まあ、真剣に探してはいませんでしたけど)。
というわけで、今回ご紹介できるのは、代官坂トンネルの一箇所だけです。前回の山手駅周辺が、無闇に長かったというのに…トホホ。
■代官坂トンネル■
以前は、手元の道路地図やMapionの表記に従い「代官トンネル」と記してきましたが、実際にトンネルに赴くと、「代官坂トンネル」って書いてあるんですよね。
さて、こうして見ると、トンネルの形、車線数(加えて、一車線であるが為の信号機の存在)、右側の石垣の有無、トンネル上の丘の有無など、違っている点が目に付くのですが…。
他方、左側の石垣、その上の手すり、正面のトンネル口を囲う石垣の四角い構え、トンネル内の照明、道路の曲がり具合など、共通点も多数あると分かります。
少なくとも、この代官坂トンネルがモデルの一つであることは間違いありません!
四角いトンネルや、内部の2段になった歩道に、また別なモデルがあるのだとすれば、(5)へのコメントで横浜散歩人さんが推測されたとおり、複数のトンネルをモデルに合成されたモノなのでしょう。
内側からの風景はこんな感じ。やはり、石垣やその上の手すりの感じがバッチリ同じです。…と言うか、ほかは全部違いますね(^^; マリンタワーは見えないし(方角は合ってるんですが、他の建物に隠れている模様)、ガードレールは同じですが、それは全国共通だし(^^;
ちなみに、その石垣の上、坂道はどこに続くのかというと。Mapionの地図を見て貰うとわかるかも知れませんが、つまり丘の下を通り抜けるトンネルに対し、丘の上へ登る道がこの坂になっています。
ところで、横浜散歩人さんは、この劇中背景画にある石組みが、明治期横浜で見られた「ブラフ積み」のようだ、とのご意見でした。
俺も、ブラフ積みについて解説したサイトで調べて、改めて劇中カットを見なおしましたが…ブラフ積みかどうか、はっきりと確認できませんねえ。どこが境い目なのか、よく見えなくて。
んで、代官坂トンネルの石組みはどうなのか、と見てみると、
こちらは、ブラフ積みではないのが明らかですね。レンガの積み方の名称に倣うと、小口積み?
ブラフ(崖)とは、山手の当時の呼び名のことなんだそうですが、ズバリ山手にある石組みだというのにブラフ積みじゃないなんて(^^;
代官坂トンネルが作られたのは、もっと後の時代なんでしょうか。
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さて、こんなところで、絶対少年舞台訪問も、打ち止めですかねえ。訪問を思い立った最大の動機であった、ブンちゃんのトンネルを見つけて、締めることが出来ましたし…「同じトンネルを見つけた」と言うには、いささか無理がある違いっぷりではありますが(笑) さしあたって思い残すことはないですね。
ppp!の次回企画にご期待下さい。
一つだけ単発企画の予定があるので、間を置かずにお目にかかれるかと思います…
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